はじめてアンビエントの曲を作ったとき、音が薄っぺらくて落ち込みました。 そこから空間の作れるシンセを何台も触ってきたので、今回は揺らぎや余韻を生みやすい8台を私の体験ベースでならべます。
この記事で紹介するアンビエントシンセ8選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | SONICWARE LIVEN Ambient 0 | ![]() |
音を重ねる専用機 | Amazon楽天 |
| 2位 | SONICWARE LIVEN Evoke | ![]() |
生楽器寄りの質感 | Amazon楽天 |
| 3位 | SONICWARE LIVEN Texture Lab | ![]() |
粒で空気を作る | Amazon楽天 |
| 4位 | KORG minilogue xd | ![]() |
太い低音が作れる | Amazon楽天 |
| 5位 | KORG volca fm2 | ![]() |
キラキラ系が得意 | Amazon楽天 |
| 6位 | KORG NTS-1 digital kit mkII | ![]() |
手のひらサイズ | Amazon楽天 |
| 7位 | KORG wavestate mkII | ![]() |
音が勝手に展開 | Amazon楽天 |
| 8位 | SONICWARE LIVEN XFM | ![]() |
FMの金属的な響き | Amazon楽天 |
私がアンビエントの音作りでつまずいた話
最初に買った安いシンセで作った曲は、メロディだけが鳴っていて、まるで空っぽの部屋みたいでした。 あとで分かったのは、アンビエントで大事なのは音そのものより、音が時間とともに変わっていく気配だということ。 ドローンで土台を作り、パッドで広げ、ノイズで空気を足す。 この重ね方ができる機種を選ぶと、一気に世界が立ち上がります。

8台をゆらぎと持ち運びで並べてみた
音作りのとっつきやすさと、空間の作りやすさ、持ち出せるかどうかを中心に整理しました。 星は私が触った体感です。
| 順位 | モデル | 音作りのとっつきやすさ | 空間と余韻の作りやすさ | 持ち運びやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | LIVEN Ambient 0 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 2位 | LIVEN Evoke | ○ | ◎ | ◎ |
| 3位 | LIVEN Texture Lab | ○ | ◎ | ◎ |
| 4位 | minilogue xd | ○ | ○ | △ |
| 5位 | volca fm2 | △ | ○ | ◎ |
| 6位 | NTS-1 mkII | △ | ○ | ◎ |
| 7位 | wavestate mkII | ○ | ◎ | △ |
| 8位 | LIVEN XFM | △ | ○ | ◎ |
すぐに空間が作れるのはやはりLIVEN Ambient 0でした。 じっくり低音を彫りたいならminilogue xd、勝手に音が展開していく面白さならwavestateが楽しいです。
空間を育てるアンビエントシンセ8台
第1位 SONICWARE LIVEN Ambient 0

鍵盤を押さえてホールドし、ノブを回すだけで音がうねりはじめます。 ドローン、パッド、空気、ノイズの4層を重ねていくと、ものの数分で部屋の空気が変わったように感じました。 電池で動いて内蔵スピーカーもあるので、夜にベッドの横で鳴らしながら寝落ちするのが最近の習慣です。
正直、細かいフレーズを打ち込みたい人には物足りないと思います。 でも空間そのものを作る用途なら、この一台で完結します。 はじめてアンビエントに触る人へ、まよわず推したい相棒です。

音を重ねて空間を作る没入型の一台
第2位 SONICWARE LIVEN Evoke

こちらは生楽器のような有機的な響きが出せるモデルで、弦や息づかいに近い音がアンビエントによくなじみます。 Ambient 0より音の表情が人間くさく、静かな曲に温度を足したいときに重宝しました。 LINE入力で外の音を取り込めるのも、環境音と混ぜたい人にはうれしいところです。
クセのある音が多いぶん、ベーシックな音色がほしい場面ではやや扱いにくいかもしれません。 それでも独特の質感は他では出せず、作品の個性になります。 音色で差をつけたい人に向いています。
生楽器寄りの有機的な響きが作れる
第3位 SONICWARE LIVEN Texture Lab

グラニュラーといって、音を細かい粒に砕いて散りばめる作り方ができます。 録音した自分の声や水の音を放り込むと、もとが分からないほど美しい霧みたいな音に変わって、聴いていて飽きません。 偶然できた音が作品の核になることもありました。
最初は何をいじっているのか分かりにくく、説明書を二度読みました。 ただ慣れると唯一無二の質感が手に入ります。 実験的な音作りを楽しみたい人にこそ触ってほしいです。
音を粒にして霧のような質感を作る
第4位 KORG minilogue xd

アナログならではの太い低音が魅力で、沈み込むようなドローンを土台に置くと曲全体が一気に立体的になります。 実際に映像作品のBGMで使ったとき、低音が床のように画面を支えてくれて、自分でも驚きました。 リアルな鍵盤がついているので、その場で弾いて音を探せるのも楽しいです。
本体に重さがあり、気軽に持ち出すには少し大きめです。 その代わり据えて使えば長く頼れる相棒になります。 低音と空間の両方を本気で作りたい人に向いています。
太い低音と鍵盤で本格的に作れる
第5位 KORG volca fm2

FM音源らしいキラキラした金属的な響きが得意で、星空のようなパッドや鈴を散らしたような音がすぐ作れます。 手のひらに乗る小ささで値段も手ごろなので、はじめの一台として置いておきやすいです。 シーケンサーで音を流しっぱなしにして、上に別の音を重ねる遊びがはかどりました。
FMの音作りはクセがあり、思った音にたどり着くまで時間がかかります。 ぶっちゃけ最初は良さがよく分かりませんでした。 でも一度ハマると抜け出せない深さがあります。
キラキラ系が得意な手のひらサイズ
第6位 KORG NTS-1 digital kit mkII

自分で組み立てる手のひらサイズのシンセで、つまみをいじるとリバーブやディレイがたっぷりかかります。 机の端に置いて、作業の合間に環境音っぽい持続音を鳴らすのにちょうど良いサイズでした。 カスタムの音色を入れて遊べるのもマニア心をくすぐります。
鍵盤がリボン状なので、しっかり演奏したい人には向きません。 あくまで音の実験台として割り切ると満足度が高いです。 気軽にいじって音を見つけたい人に向く小道具です。
組み立てて遊べる手のひらサイズ
第7位 KORG wavestate mkII

波形を順番に切り替えていくウェーブシーケンスという仕組みで、鍵盤を押さえているだけで音が勝手に展開していきます。 放っておいても景色が動き続けるので、長い尺のアンビエントを作るときに本当に助かりました。 同じ和音でも毎回ちがう表情になるのが楽しいです。
機能が多く、深く触ろうとすると正直まだ全部はわからない部分があります。 ただ初期音色を選ぶだけでも十分すごい音が出ます。 音の自動展開に身をまかせたい人に向いています。
押さえるだけで音が展開していく
第8位 SONICWARE LIVEN XFM

FMの金属的でガラスのような響きが好きな人にはたまらない一台です。 グルーブボックスとしてリズムも組めるので、ビートのあるチル系トラックを一台で完結させられました。 冷たくて澄んだパッドは、夜の作業用BGMにもよく合います。
FM特有の音作りはとっつきにくく、最初は迷子になりがちです。 それでもプリセットを足がかりにすれば、すぐ自分の色が出せます。 リズムと空間を両方ほしい人に向いています。
FMの澄んだ響きとリズムを一台で
一台でアンビエントを組み立てるときのコツ
音を重ねる順番をひとつ決めておくと、迷わず作れます。 私はいつも低い持続音を土台に置き、その上にパッドをふわっと乗せ、仕上げにノイズや環境音で空気を足します。 リバーブは強めにかけて、音の輪郭をわざとにじませるのが好みです。
下の動画は、LIVEN Ambient 0で実際にダークなアンビエントを組み立てていく流れが見られて、ノブの動かし方の参考になりました。
アンビエント作りと一緒に用意したいもの
本体だけでも作れますが、まわりの道具をそろえると世界が広がります。 まず欲しいのは密閉型のヘッドホンと、音をにじませる外部リバーブ。 この二つで余韻の作り込みがぐっと深くなります。
道具がそろうほど、思いついた音をすぐ形にできます。 自分の感性に合う一台を選んで、音の景色を育てる時間を楽しんでください。
ガッキーシンセや電子楽器を得意とする筆者です。 楽器店スタッフや制作現場のミュージシャンへの取材とリサーチをもとに記事を書いています。 機材選びでまよう人の気持ちに立って、わかりやすさを大事にしています。

